2010年05月07日
入館者数が10万人に達した旧坂越浦会所。右から2人目が澤田さん
平成6年から一般公開されている赤穂市指定文化財の旧坂越浦会所で7日、延べ入館者数が10万人に到達。節目の来館者に豆田正明市長から認定証、花束などが贈られた。
天保2〜3年に村会所として建てられ、赤穂藩の茶屋としても使われた。2階に藩主が専用した部屋「観海楼」があり、平成4年に市文化財(有形文化財・建造物)に指定。解体復元修理を経て一般公開が始まった。
市教委によると、当初は年間3000人台だった入館者数は平成20年度に1万人を突破。昨年度は約1万3000人が訪れた。まちなみ保存、観光ボランティアガイドといった住民努力に加え、カキ産地としての人気の高まりやハイキングコース整備などが追い風になったとみられる。
10万人目となったのは神戸市垂水区の主婦、澤田満子さん(73)。赤穂はこれまで友人と何度も訪れ、9日にも能「河勝」の鑑賞で来穂予定という。この日は「公演を前に河勝ゆかりの大避神社へ」と坂越を訪れ、同会所にも初めて立ち寄った。「雰囲気がある。古い建物を活かしていて、すばらしい」と内部を見学した。
管理人の小倉千恵子さん(68)は「縁側に座って坪庭を眺めると本当に心が休まります。市内の方もぜひ訪れて」と話していた。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2010年5月15日(1895号)3面 (12,271,057byte)
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