赤穂民報

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地域の誇りハマウツボを観察

2010年05月15日

  • ハマウツボ、カワラヨモギなどを見た自然観察会

    ハマウツボ、カワラヨモギなどを見た自然観察会

 高雄小そばの千種川河川敷で希少植物の観察会が15日にあり、保護活動に取り組む地域の小学生ら約100人が参加した。
 会場の河川敷は兵庫県レッドデータブック絶滅危惧種Aランクの寄生植物ハマウツボの生息地。地元住民らが「高雄地区水辺づくり協議会」(澗口輝幸会長)を立ち上げ、宿主となるカワラヨモギと併せて保護している。平成16年に約80本だった個体は今では700本以上に増えた。毎年この時期、ツクシのような形をした花穂を薄紫色に咲かせる。
 今年は天候不良で生育が遅れ、花茎の高さは約5〜10センチと例年の半分ほど。参加者らは踏みつけないように注意しながら保護区で個体を探した。生態を詳しく知るためのサンプル調査も実施。地中から株を掘り出し、ハマウツボとカワラヨモギの根がつながっている状態を観察した。
 同小6年の衣笠こころさん(11)は「カワラヨモギの栄養でハマウツボが育っていることがよく分かった」と話していた。
 採取したサンプルは校内の花壇に移植して成長を観察する。6月初旬には河川敷で個体数調査、種取りを行う予定という。


社会 ]

掲載紙面(PDF):

2010年5月22日(1896号)1面 (8,574,489byte)


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