2010年06月26日
赤穂署は6月26日、年金の支給変更手続きを口実に、赤穂市内の80代無職女性が金融機関の通帳をだまし取られたと発表した。通帳には百数十万円の預金があったが、引き下ろされる前に口座を凍結して無事だった。同署が詐欺事件として捜査している。
発表によると、25日午後4時半ごろ、女性宅に「ニシオカ」と名乗る男から「年金の支給額が上がるので振込先の通帳を渡してほしい」と電話があった。電話の後、数分もたたないうちに「カワイ」と名乗る男が自宅を来訪。郵便局の通帳1冊を手渡すと、男は「あすの午前11時ごろ返す」という旨を話し、立ち去ったという。犯行当時、女性の家族は外出しており、翌日に事情を聞いた親族が警察に届け、すぐに口座を凍結した。
赤穂市内では25日、赤穂署員をかたって、「キャッシュカードや通帳がなくなっていませんか。後から金融機関の保護センターから電話が入ります」などと言う不審電話がかかる事案もあった。
電話帳に自分名義を掲載している高齢女性宅が狙われる傾向があり、赤穂署は「警察や銀行協会がキャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞き出したりすることはありません。このような電話や訪問があれば、すぐに警察に相談して」と注意を呼びかけている。
[ 事件事故 ]
掲載紙面(PDF):
2010年7月3日(1902号)3面 (8,293,850byte)
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