2010年07月03日
目坂の市道であった落石。現場では2年前にも大雨で山の斜面が崩落し、道路に約70センチ角の岩が転がり落ちた。人や車に重大な被害を引き起こしかねない危険性がなぜ解消されていないのか。
市当局に確認したところ、現場では平成10年に地権者の了解を得て山の法面にコンクリートを吹き付ける擁壁工事を実施。2年前と今回崩れたのは処置を施していなかった部分だという。
管理する土木課によると、2年前はバリケードとしてコンクリートブロックを積み上げたが、その後に抜本的な改善策は取っていなかった。近隣住民は「大雨の度に崩れてきている感じがする。効果的な対策をとってほしい」と話している。一日も早く不安を取り除くことが理想だが、それが難しいとしてもせめて住民への説明は必要だ。
また、以前から災害関連の取材の度に感じていたことではあるが、「危機管理」を職務とする安全安心担当があまりにも現場任せに過ぎる。今回の取材でも従来同様、「担当課に聞いて」とのことだった。複数の部署にわたることが多い危機管理情報を一元的に取りまとめる“コントロール・センター”であるべき部署が単発事案ですら対応できない状況を見ると、大規模災害時に事態をさばけるのか正直不安だ。単に担当課を紹介するだけなら電話交換手で十分で、部署の存在意義を問われかねない。
豆田正明市長は今年度の施政方針で「安全・安心対策の充実」を3つある重点施策の一つに置いている。方針は実践してこそ価値を持つ。上から石が落ちてくるような街のままでは人口増は遠ざかる一方だ。
[ 社説 ]
関連サイト:
掲載紙面(PDF):
2010年7月3日(1902号)1面 (8,293,850byte)
コメント
赤穂市は有年、高雄、坂越 福浦 地域見捨てているとつくづく感じてしまいます。
投稿:通りすがりの者 2010年07月03日
市に問い合わせや依頼をする時は対応した職員の名前を必ず聞き
「いつまでにどの様な対応を取り、責任者は誰か」をはっきりさせて
まともに対応しないようであれば、県の行政評価事務所に連絡して
指導を行う様にさせれば、少しは動く様になるはずです。
そもそも「担当課に聞いて」という言葉が出て来る感覚がおかしいです。
本来なら電話口に出た者が用件を聞き、担当部署に連絡、折り返し
担当者から連絡を入れるのが筋というものです。
赤穂市は電話に出ても名前を名乗らない職員が本当に多い。
社会人の初歩的マナーも出来ない人間がいい仕事が出来るわけが無い。
投稿:ぽこぺん 2010年07月03日
赤穂市の職員に危機感とか感じないですね。
市役所の机の汚さを見れば判ります。
投稿:市民 2010年07月03日
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