2010年07月10日
夏の高校野球兵庫大会で開会式の司会を務めた黒田真未さん=手前
10日に開幕した第92回全国高校野球選手権兵庫大会で、明石球場で行われた開会式の司会を松原町の黒田真未さん(18)=龍野高3年=が務めた。「二度とないすばらしい機会。思い出に残る一日になりました」と張りのある声で見事に大役を果たした。
黒田さんは赤穂東中から龍野高へ進み、「先輩の美しい声質にひかれて」放送部に入部。6月にあった第57回NHK杯全国高校放送コンテスト兵庫県大会のアナウンス部門で優秀賞に輝いた。コンテストの入賞者が高校野球大会の開、閉会式で司会を担当する慣例となっている。
「何度も台本を読んで練習しました」と黒田さん。前の日に買ってきた純白のスニーカーを履いてマイクに向かった。ペアを組んだ須磨東高3年の安黒彩香さんとともにノーミスで進行し、スタンドからも大きな拍手。「100点満点です」と笑顔が弾けた。
最も気を配ったのは入場行進時のチーム紹介。「どのチームも、ベンチに入れなかった部員や家族など、たくさんの思いや誇りを背負っている」と一言ずつ噛みしめるように学校名を読み上げた。
黒田さんが集大成に位置付けるNHK杯全国高校放送コンテストは21日から東京で開かれる。
「3年間やってきたことを信じて全力を出し切って」
球児へ送った応援メッセージは自分自身へのエールでもある。
掲載紙面(PDF):
2010年7月17日(1904号)3面 (11,625,741byte)
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