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ユース平和使節団に選抜

2010年08月28日

  • ユース平和使節団の一員に選抜された黒田将来君

    ユース平和使節団の一員に選抜された黒田将来君

 来月エジプトの首都カイロで開かれる「平和の祭典 アートマイルMURAMID展」に日本から派遣されるユース平和使節団の公募メンバーに塩屋の黒田将来君(14)=赤穂西中3年=が選ばれた。使節団は開会式で「非核平和メッセージ」を世界に向けて発信する大役。「自分の言葉で核廃絶を呼びかけたい」と渡航を心待ちにしている。
 アートマイルは子どもたちが描いた巨大絵画で世界平和を呼びかける国際的プロジェクトで、これまでに110カ国約7万人が参加。MURAMID展は世界中から寄せられた約4000枚の作品で世界遺産のピラミッドを囲む一大イベントだ。
 黒田君は所属する美術部の仲間とアートマイルに参加した。インドネシア・スラバヤ市の中学生とキャンバスの半分ずつを分担した絵画が今年5月に完成し、「祭典で展示される自分たちの絵を見届けたい」と使節団に応募。日本語と英語の両方で小論文を提出する選考課題に英検準2級の語学力が生き、見事メンバーに選ばれた。
 発表するメッセージの原稿は8人の話し合いで決めることになっている。メンバーの居住地は愛知から鹿児島まで離れているため、電子メールで意見交換。黒田君は被爆者の体験談をまとめた書籍などを読み、草案を練っているという。
 「核をなくすために自分に何ができるのか、真剣に考えるようになった」と黒田君。メッセージにもその思いを盛り込みたいと考えている。
 使節団は中学生から大学生まで8人。被爆地の広島、長崎の生徒も含まれ、9月18日に日本を出発する。事業を実施する「ジャパンアートマイル実行委員会」は派遣費用の協賛を募集中。みなと銀行赤穂支店、普通3737153「ジャパンアートマイル代表塩飽隆子」で9月15日まで受け付けている。


社会子供 ]

掲載紙面(PDF):

2010年8月28日(1909号)1面 (10,305,772byte)


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