2010年08月30日
時間雨量50ミリを体験する参加者
赤穂市が地区持ち回りで年1回開催する防災総合訓練が8月29日、有年中学校運動場で行われ、局地豪雨時の対応を模擬体験した。
「豪雨で河川堤防、ため池から越水、漏水が発生。土砂崩壊で家屋が倒壊した」との想定で市と有年地区まちづくり推進協議会が主催。関係機関との連係、避難所開設などの手順を確認した。今年7月に市内全公民館に配備完了した仮設トイレの設置も訓練。工具不要の構造で、大人3人が5分ほどで組み立てることができた。時間雨量50ミリの集中豪雨と冠水歩行を体験できる水深30センチのプールも設けられ、傘が壊れてしまうほどの豪雨のすさまじさを体感した。
同地区は平成16年の台風で河川が氾濫。全壊家屋9棟、半壊154棟、床上床下浸水84戸など全世帯のおよそ4分の1が何らかの被害を受けた記憶は新しく、訓練には当初予定を約150人上回るおよそ650人が参加した。
平成16年のとき近所の家で土砂出しを手伝ったという有年原の起塚悠司君(15)は「万一に備えて、家の人と災害について話をしたい」と改めて防災意識を高めていた。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2010年9月4日(1910号)3面 (10,110,203byte)
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