2010年09月04日
採集した水生生物を観察する参加者
生息する虫や貝などの種類と数で千種川の水質を判定する水生生物調査が4日、源流から河口近くまでの約60地点で一斉に行われた。
流域のライオンズクラブの呼びかけで40年近く続く活動だが、昨年は水害被災者への配慮もあり佐用町など一部地点の調査を取りやめたため、全体調査は2年ぶり。今回も各地域の小学生が協力した。
赤穂市内では支流の加里屋川、大津川を含む6カ所で約70人が参加した。川底の石を手でこすり、裏側に付着している生物を網で採取。市内分は加里屋中洲の市教育研究所へ持ち帰り、拡大鏡で観察した。
カワニナ、コガタシマトビケラなど14種類約300個体が確認できた。子どもたちは「見たことのない生き物が多い」と図鑑や資料と照らし合わせながら生き物の名前を調べた。
赤穂ライオンズクラブの児島正幸・環境保全委員長(60)は「こうした体験が川への興味や関心を高め、水環境を大切にする大人になってくれるはず」と話していた。
流域全体の調査結果は一冊の報告書にまとめ、来年2月ごろ発刊される予定だ。
掲載紙面(PDF):
2010年9月11日(1911号)4面 (8,340,254byte)
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