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4年に一度の櫂伝馬へ縄ない

2010年09月09日

  • 祭りに必要な「カイビキ」を作る西之町自治会のみなさん

    祭りに必要な「カイビキ」を作る西之町自治会のみなさん

 来月10日が本宮の「坂越船祭り」で、櫂伝馬組に当たっている西之町自治会(玉浦正明会長)が5日、船に櫂を固定する「カイビキ」の制作を行った。
 櫂伝馬船は2隻あり、船渡御巡航の先導を務める。古くより坂越湾に面する4地区が輪番で受け持ち、当番地区の住民が道具も調達する慣わしだ。
 「カイビキ」は長さ4尺で、1回の祭りで予備を含めて約50本が必要。近年は人手不足から市販のロープを使う場合もあるが、「4年に一度の伝統行事を継承したい」と昔ながらの手作りにこだわった。
 材料に用いるのは地元の八祖山に自生するシュロの樹皮を冬の間に集めて半年以上陰干ししたもの。木槌でたたきほぐした繊維をより合わせ、1・5センチほどの太さに編み込んだ。大人15人ほどで約1時間半作業し、必要な本数が揃った。
 「手作りの縄は船を漕いだ時の“ギイ”という音に深みがある」と玉浦会長(63)。「華麗な光景だけでなく、音も楽しんでもらいたい」と話していた。


文化・歴史街ネタ ]

掲載紙面(PDF):

2010年9月11日(1911号)3面 (8,340,254byte)


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