2010年10月02日
秋祭りに向けて納められた手作りわらじ
ボランティアグループ「手作り文化伝承の会」(材木敏夫会長)は27日、尾崎の赤穂八幡宮と塩屋の荒神社に秋祭りで使うわらじ、わら草履を計約130足納品した。
同会は平成15年に設立。日本文化の継承を目的に学校や地域の依頼でわらじ作り教室を開くほか、16年から義士祭の忠臣蔵パレードに必要なわらじ制作を一手に引き受けている。
5年ほど前からは秋祭り用に市内の神社からも注文が入るようになり、今年も会員約20人が春ごろから作業に取り掛かった。
「丈夫で歩きやすいものを」と目をこめて編み上げるため、一足に要する時間は1時間以上。さまざまな足の大きさに対応できるよう22センチから27センチまで複数サイズを用意する。「神事で使うものなので見た目も大事」(材木会長)と、見栄えが悪いものは検品で除外。この後は12月の義士祭に向けて350足を作るという。
赤穂八幡宮の中村良廣宮司(60)は「最近はわらじを手に入れるのが困難。祭りの伝統を支えてくれて本当にありがたい」と感謝していた。
同会にとっての悩みは会員と材料の確保。特にわらじ作りに欠かせない、もち米わらは年々入手が難しくなっているといい、同会が協力を呼びかけている。窓口は赤穂市ボランティアセンターTel42・1397。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2010年10月2日(1914号)4面 (10,744,332byte)
コメント
わらじ素晴らしいですね。益々のご発展を願っております。
投稿:本道栄子 2013年06月28日
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