2010年11月10日
過酷な練習を乗り越えてアジア大会へ出場する磯風漕友会
相生の競漕チーム「磯風漕友会」が中国・広州で開かれるアジア大会のドラゴンボート競技(18−20日)に日本代表として出場する。過酷な練習を乗り越えてきたチームの仕上がりは上々といい、メンバーらはメダル獲得を目標に士気を高めている。
ドラゴンボートは今大会から初めて正式種目に採用。かじ取り、太鼓手を含めて22人乗りボートで250メートル、500メートル、1000メートルの3種目を行う。磯風は今年7月の日本選手権で史上初の3連覇を飾り、文句なしの代表に選ばれた。
平成10年に相生市立看護専門学校の学生とOBで結成され、監督の河田英幸さん(46)=加里屋=をはじめ赤穂市内に居住、勤務のメンバーも含まれる。「素人ばかりの雑草集団」(河田監督)が猛練習で力をつけ、2年前の日本選手権で悲願の初V。同じ年の世界選手権で日本のチームとして初めて決勝に進出するなど“国内最強”の地位に君臨している。
9月からは「代表としての意識を高めよう」と練習場に日の丸を掲げた。先月上旬には松野孝政主将(34)=姫路市=ら選手3人がフィリピンへ遠征し、世界チャンピオンである同国ナショナルチームのトレーニングに参加。帰国後、さっそく練習の質が一段レベルアップしたという。
「やるべきことはやった。あとは力を出し切るだけ」と河田監督。今月6日に日本ドラゴンボート協会が東京で催した壮行会では、国内大会でしのぎを削ってきた全国各地のライバルチームが激励メッセージを寄せ書きした国旗を託された。自分たちの夢、周囲の期待。さまざまな思いをオールに込めてレースに臨む。
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2010年11月13日(1919号)1面 (8,323,291byte)
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