2010年11月17日
7年越しの研究が実ってブランド化された「赤穂塩ねぎ」
味や品質の良い野菜づくりを目指す市内農家グループが、赤穂特産の塩を含んだ水を青ネギにかけて育てる栽培方法に成功。「赤穂塩ねぎ」のブランド名で販売を開始する。通常の方法で栽培したものに比べて、甘みとみずみずしさが増し、病害への抵抗力もアップ。関係者らは「作り手をどんどん増やして、赤穂の“ご当地野菜”として売り出したい」と意気込んでいる。
「赤穂塩ねぎ」を発売するのは、赤穂市自立経営農業振興協会青ねぎ部会(沖洋和会長)。雑味の少ないシャキシャキとした食感、火の通りのよさが特長で、薬味と具材のどちらにも適するという。
沖さんは平成16年の台風23号で海の近くにある畑が高波をかぶり、作物がほぼ全滅。その中で唯一生き残ったネギは例年以上の出来となり、市場で倍の値をつけた。「塩はネギにはよい影響があるのでは」と直感し、仲間とともに栽培への挑戦を始めた。
手探りでスタートし、海水を畑にかけて枯らしてしまったことも。3年前から赤穂化成の協力を得て、散布する水の塩分濃度とネギの生育との関連性に研究を重ねてきた。味が良くなるだけでなく、病気や害虫への耐性が高まって農薬を抑制できるメリットや、「にがり」を加えることによってネギに含まれるマグネシウムが最大で3倍に増えることもわかってきた。懸念した塩害も見られず、ついに実用化へこぎつけた。
塩分濃度や散布のタイミングなど経験が必要で、今のところ栽培に成功したのは17農家中3軒。同部会は一年を通して安定供給できる体制を整えようと、新規会員を募集して積極的にノウハウを提供する方針だ。
同部会は「一度食べてみれば味の違いがわかってもらえるはず。これから霜が降りて一年で最もネギがおいしい季節なので、ぜひご賞味を」と話している。
元町の「JA兵庫西赤穂営農センター」(Tel0120・385150)、加里屋駅前通りの「とらいあんぐる」(土日のみ、Tel090・8578・8404)などで100グラム120円で販売。予約、栽培についての問合せは営農センターで受け付けている。
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2010年12月4日(1922号)1面 (13,085,954byte)
コメント
蕎麦の「衣笠」さんにて牡蠣天ぷらそばをいただきました。塩ねぎがふんだんに入っており、そばと一緒に口にいれますとねぎの旨味と甘味が存分に味わえました!大変美味しかったです。
まだ一般のスーパーに並ぶのはなかなか難しいのでしょうか(*_*)「赤穂でしか食べられない」というブランド性でもいいですけどね( *´艸`)
投稿:みお 2017年03月20日
農業や漁業に基幹産業をシフトすべき時じゃないかな。
投稿:基幹産業 2010年12月08日
相生の飴屋さんが赤穂の塩が入った塩飴作って販売してますよ。
塩味まんじゅうも良いですが、もっと洋菓子系で名物が出来たら良いですね。
赤穂の和菓子・ケーキ屋で塩を使った創作スイーツコンテストとかして欲しいな。
投稿:市民 2010年12月06日
塩入りの餡てできひんかな。塩鯛焼きも名物になりそうやけどな。塩見饅頭からヒントを得たんやけど。
投稿:塩鯛焼き 2010年12月05日
ねぎサミットがあるらしいですよ。
投稿:ねぎサミット 2010年11月20日
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。