2010年12月01日
県技能顕功賞を受賞した井上一幸さん
それぞれの職種で技能向上に貢献した人に贈られる「兵庫県技能顕功賞」の平成22年度表彰式が11月30日、神戸市中央区の県公館であり、尾崎の建築大工、井上一幸さん(50)=栄建築・代表取締役=が受賞した。井上さんは「駆け出しの自分を一から鍛えてくれた親方に心から『ありがとう』と伝えたい」と話している。
「自分の腕一本で勝負できる仕事がしたい」と18歳で工務店に弟子入りした。先輩職人にできて自分にできないことがあれば、できるようになるまで作業場に残った。「親方に追いつきたい」との一心で、がむしゃらに努力してきた。
29歳のとき暖簾分けで独立。「施主さんから『あんたに頼んでよかった』と言われる家づくり」を信条にやってきた。これまでに手がけた工事は新築住宅だけで約300棟を超える。
妻・未佳さん(47)と2人で始めた会社は今では14人になった。「うちの自慢は従業員。今回の受賞もみんなのおかげ」と井上さん。「これからも受賞に恥じない家づくりを全員で続けていく」と決意を新たにしている。
同賞は15年以上の従事経験がある技能優秀な35歳以上が対象。「建築・土木」部門の今年度受賞者は井上さんを含めて5人。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2010年12月18日(1924号)1面 (12,564,616byte)
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