2010年12月10日
開催中の特別展「仮名手本忠臣蔵の世界」
元禄赤穂事件を題材にした浄瑠璃や歌舞伎の人形、小道具、台本などを数多く集めた特別展「仮名手本忠臣蔵の世界」が上仮屋の赤穂市立歴史博物館(宮本喜彦館長)で開催。時代を超えて日本人に愛されてきた人気芝居の歴史と魅力を垣間見ることができる。
「仮名手本忠臣蔵」は1748年(寛延元年)に大坂で人形浄瑠璃として初演。同じ年に歌舞伎にもなり、以降は江戸、京都を含めた三都を中心に全国津々浦々で上演されてきた。常に大当たりになることから「芝居の独参湯」と呼ばれ、演劇史上最も多い上演回数を誇っている。
特別展では、文楽人形より1・5倍大きいかしらが特徴の淡路浄瑠璃人形、歌舞伎役者の七代目澤村宗十郎が使用した「勘平歌舞伎衣装」など約70点を紹介。「仮名手本忠臣蔵」が生まれる以前に演じられた「碁盤太平記」「忠臣金短冊」など江戸後期の台本から、平成16年に国立文楽劇場で使われた舞台背景デザイン画の「道具帳」まで幅広い年代の品を展示している。
来年1月11日(火)まで午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)。水曜休館。高校生以上300円、小中学生150円。11月28日(日)と12月12日(日)は午後2時から学芸員による展示解説がある。
図録(A4判90ページ、1000円)を同館で販売している。Tel43・4600。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2010年12月11日(1923号)3面 (14,342,980byte)
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