2011年01月17日
タイ王者を降し、デビュー5連勝とした小國以載選手
赤穂出身のプロボクサー、小國以載(ゆきのり)選手(22)=VADYボクシングジム、東洋太平洋スーパーフライ級15位=が16日、神戸市中央区の神戸サンボーホールでタイのバンタム級王者と対戦。相手の変則的な攻守に苦しみながらも3−0の大差判定で下し、デビューから5戦全勝とした。
対戦相手のガオナー・チュワタナ選手(26)は最新ランキングで東洋太平洋7位の実力者。緩急のあるトリッキーな動きから、力のあるパンチを繰り出す。ファイタータイプとの対戦が続いた小國選手にとっては、「今の自分のレベルを計るのに格好の相手」(高嶋穣会長)と試合を組んだ。
試合は契約体重の54・5キロの8回戦で行われた。小國選手は積極的にジャブを放ち、試合をリード。中盤以降は得意のストレートをボディや顔面に浴びせて幾度となくロープに追い詰めたが、決定打を欠き、ダウンを奪えなかった。
試合後、高嶋会長は「負けてもおかしくないほどの強い相手。小國の成長を確認できた」と勝利を評価はしたものの、「堅実だが、物足りない。ウエイトトレーニングの必要性を感じてほしい」とパワー強化を至上命令。小國選手も「KOしたかった。攻撃のタイミングが取りにくかったこともあるが、自分自身のパンチ力不足」と課題を認識し、「会長の指示に従って、しっかり練習します」と前を向いた。
昨年10月のフィリピン王者に続き、2戦連続でナショナル・チャンピオンを撃破。今後は3カ月に一度のペースで試合を組む予定で、「早ければ年内にも東洋太平洋タイトル挑戦を目指す」(高嶋会長)と陣営の鼻息は荒い。
[ スポーツ ]
掲載紙面(PDF):
2011年1月22日(1929号)4面 (8,189,612byte)
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