2008年04月22日
地元住民から存続を望む意見が多く出された説明会=折方集会所
“医師不足”を主な理由に今月から医師の派遣を取りやめている赤穂市民病院の西部診療所について22日夜、地元住民への説明会が折方集会所であった。「廃止」への理解を求めようとする病院側に対し、住民から疑問と批判が相次いだ。
説明会には病院から矢野善章事務局長ら3人が出席し、集まった住民約20人に経過説明。「これ以上、医師に無理が言えない」「周囲に民間の開業医がある」など“廃止”する理由を述べた。
住民からは「西部地区は市内でも一番の高齢化地区。これからますます診療所が必要になる」「研修医が一人前になれば再開できるのでは」など存続を求める声が続いた。
手続き面を問題視する意見も。ある男性は「全体的なことを考えれば廃止はやむを得ないかもしれない」と妥協しながらも、「休診の既成事実を作ってから地元に説明するようなやり方はおかしい」と手法を批判。「通院患者は納得して他院に移った」とする病院の説明についても、「医者から『他の病院に行ってくれないと困る』と言われて仕方なく移ったのが実際で、決して納得したのではない」と訴えた。
説明会は26日(土)に木生谷地区、27日(日)に新田地区でも開かれる。矢野事務局長は「各地区のみなさんのご意見をお聞きした上で対応を考えたい」と話している。
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掲載紙面(PDF):
2008年4月26日(1792号)1面 (8,097,149byte)
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