2011年02月18日
授業後も子どもたちから質問攻めにあう竹谷さん
赤穂市出身で、現在は科学分野の最先端で活躍している研究者2人がこのほどそれぞれの母校である塩屋小と尾崎小を訪問。両校の6年生に特別授業を行った。
来校したのは、独立行政法人理化学研究所の竹谷篤さん(47)=尾崎小OB=と多田司さん(47)=塩屋小OB=。ともに埼玉県和光市にある仁科加速器研究センターに勤務している。「郷里の子どもたちに理科への興味を持ってもらいたい」と市教委を通じて申し出た。
午前に塩屋小、午後は尾崎小を訪問し、「科学のおもしろさ」と題して講義した。
原子核研究に取り組んでいる竹谷さんは、陽子の構造モデルとして小さなビーズが数個入った風船を児童たちに配布。「これに別の陽子を強くぶつけて壊し、破片から元の構造を考えるのが私の仕事です」と研究内容を紹介した。宇宙飛行士になるのが子どものころの夢だったという多田さんは万物の基になっている素粒子の理論研究が専門。「素粒子は宇宙全体で共通。宇宙を探検しているつもりで研究しています」と仕事の魅力を語った。
質疑応答では、「静電気はどうして起こるんですか」という身近な疑問から「ターミネーターは作れますか」というユニークな質問まで幅広い問いかけに丁寧に回答。星が輝く理由を尋ねた塩屋小の南百恵さん(12)は「不思議に思っていたことを教えてもらえてうれしかった」と物知りな先輩を尊敬していた。
[ 子供 ]
掲載紙面(PDF):
2011年2月26日(1934号)4面 (12,704,762byte)
コメント
記事でとりあげていただいてありがとうございます。
お呼びいただければ行きます。
投稿:竹谷篤 2011年02月23日
母校だけでなく、他の小学校の児童にも授業してほしいですよね。
投稿:赤穂人 2011年02月23日
私も物理学に興味があるので、竹谷さんや多田さんのように、物理学を専門としている方々からお話を聞きたいなと思いました。
投稿:小橋亮介 2011年02月22日
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