2011年03月09日
児童が育てたアマモ苗を受け取るダイバー
海の環境保全活動に取り組む御崎小学校(妹岡實校長)の3年生50人が育てたアマモ苗50株が7日、ボランティアのダイバーの手で御崎・大塚海岸に移植された。
アマモは小魚などの住処や産卵場所になる海藻で“海のゆりかご”とも呼ばれる。同校はNPO「赤穂海っ子倶楽部」(三島正嗣代表)と連携して同海岸での藻場再生に取り組み、これまでに約9平方メートルの面積で育成に成功。コウイカ、ヒメイカの産卵が確認されている。
移植された苗は昨年6月に児童らが赤穂海浜公園南の海岸で種子を採取して発芽させたもの。ペットボトルの空き容器で育てた株は高さ5〜10センチに伸びた。
児童たちから「お願いします」と苗を託された三島さんらダイバー3人がダイビングスーツで海へ。沖合い約30メートルのライオン岩付近で潜り、海底に移植した。約20分間の作業を終えて陸に上がったダイバーを子どもたちが拍手で迎えた。
井筒美沙季さん(9)は「私たちのアマモがみんなの海を守ってくれることを信じているし、そうなってくれると思う」と期待していた。
また、同NPOが公募ボランティアから回収したアマモ苗約110株は6日、同じ場所に植えられた。
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掲載紙面(PDF):
2011年3月12日(1936号)4面 (9,959,321byte)
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