2011年03月13日
東北地方太平洋沖地震の影響が赤穂特産のカキ養殖にも波及する可能性が出てきている。漁協関係者の話では、赤穂で養殖されるカキの約2割は生育の早い宮城県産の種カキ。入荷できなければ、水揚げ開始が例年よりも遅れる場合が考えられるという。
宮城産の種カキは西日本産に比べて生育が早く、シーズン初めの出荷に適しているという。来季の養殖に必要な種カキは昨年のうちに発注済みだが、報道で目にする被災状況を考えれば、入荷は厳しい状況だ。
赤穂市漁協かき部会の成林良一部長(36)は「宮城産の種カキが入らなければ、出荷時期がやや遅れるかも知れないが、シーズンを通しての生産量には影響はないだろう」と推測。また、現地の取り引き業者と未だに電話がつながっていないといい、「無事を祈るしかない」と安否を気遣った。
また、関係者によると、地震被害で交通網が遮断されたために関東以北へ宅配便で地方発送したカキが返品される損害も出ているという。
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2011年3月19日(1937号)1面 (9,651,727byte)
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