2011年03月19日
▼「パン屋にはパン屋の支援の方法があるはず」。100円パンを販売して代金を被災地に贈る「パン募金」を始めた鈴木誠さんのように「自分にできることはなんだろう」と多くの人が考えている
▼同じ日本とはいえ、被災地から数百キロ離れた赤穂から直接的な支援に向かうことはなかなか難しい。報道で惨状を目にするたびにもどかしさが募る
▼消防の緊急援助隊、市民病院の災害医療チームなど現地に入った人もいる。こちらの勝手な思いではあるが、「赤穂を代表してがんばって」とエールを送り、任務を終えた人たちには心から「おつかれさまでした」と伝えたい
▼阪神大震災の例を持ち出すまでもなく、救援と復興への道のりは長い。一旦帰還した消防隊員もいずれ再び被災地へ向かうだろう。せめて後顧の憂いなく送り出したい。火事を出さないように火元に注意すること、交通事故を起こさないように安全運転を心がけること。これなら私たちにもできる。これも一つの“支援”だと思う。
[ コラム「陣太鼓」 ]
掲載紙面(PDF):
2011年3月19日(1937号)1面 (9,651,727byte)
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