2011年03月26日
書籍「絵本で世界を旅しよう」を発刊する久保良道さん
本紙で絵本紹介のコーナーを執筆している有年原の元中学校長、久保良道さん(73)が、これまでに記事掲載された100回分の原稿を一冊にした「絵本で世界を旅しよう―くぼっち文庫の100冊」(文芸社)を出版。4月1日から発売される。
久保さんは自宅車庫をリフォームした私設図書館「くぼっち文庫」を平成15年7月に開設。前年に病で亡くなった妻・眸さんの遺志を継ぎ、自費で集めた世界各国の絵本を無料で貸し出している。16年台風の浸水被害で大半の絵本を失ったが、くじけずに再出発。現在の蔵書数は被災前の2倍近くとなる92カ国2500冊超にまで充実した。
文庫開設の翌年にスタートした本紙コーナーは7年目の昨夏、通算100回に。節目を機に書籍にまとめることにした。当初は1100部を自費出版する予定だったが、発刊予定を告知した時点で取次店からの引き合いが多く、発売前に出版社サイドで2000部の増刷を決定した。
A5判128ページで絵本の表紙写真はすべてカラーで紹介している。「人生を豊かにしてくれるし、世界とつながることができる」と絵本の魅力を語る久保さん。「絵本を手にする人が一人でも増えることを願っています」と話している。
定価1260円。市内の主な書店で予約を受け付けている。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2011年3月26日(1938号)1面 (9,015,148byte)
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