2011年04月02日
赤穂市で初めて県の景観形成重要建造物に指定された「寺田邸」
江戸時代中期に建てられた主屋が現存するなど地域のまちなみに重要な役割を果たしているとして、塩屋の商家住宅「寺田邸」が3月29日、兵庫県の景観形成重要建築物に赤穂市で初めて指定された。
寺田家は西浜塩田の有力地主の一つ。「志保屋(しほや)」の屋号で塩問屋を営んだ。旧備前街道に面した邸宅は約3400平方メートルの敷地に母屋をはじめ離れ、茶室、蔵など9棟から構成される。
木造厨子2階建ての主屋は、通りに面した上階部分が江戸時代中期の建築といわれ、風格のある虫籠窓が特徴的。また、敷地北西の茶室「蓬庵」は藪内流を象徴する「燕庵」を忠実に写したもので、文化的価値が高い。
所有者の寺田啓子さん(64)は「先祖の息吹を感じつつ、生活できることは幸せです。これからもできる範囲で維持していきたいと思います」と話している。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2011年4月2日(1939号)1面 (8,760,281byte)
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