2011年04月10日
被災者への思いを込めて作った「元気袋」
震災復興を目指す被災者の一助になればと、赤穂市老人クラブ連合会(有吉一美会長)は手製の巾着袋にタオル、歯ブラシなどを詰めた「元気袋」を用意した。近く県老連を通じて被災地へ送られる。
「救援の前面に立つことはできなくても、高齢者のまごころを届けよう」と、震災の6日後に全老連が各地クラブに呼びかけ。赤穂でも女性部のメンバーが巾着袋(縦37センチ、横17センチ)を作り始めた。並行して会員や市内企業に物資提供を依頼し、塩、ラップなど12品目が集まった。
袋詰めは9日、中広の総合福祉会館で行われた。谷本幸子部長(75)=加里屋=ら女性部員14人が物資を仕分け。102袋の「元気袋」が出来た。
袋の中身は筆記用具、メモ用紙のほか、あやとりや市民からの募金で購入した縄跳びも。さらに折り鶴と「日本中、世界中が応援しています」「必ず希望は叶えられる」などと会員らが手書きしたメッセージカードを一緒に入れた。
「親や頼れる人を亡くした子どもも多いと聞いた。とてもつらい」と谷本部長。「復興への道のりは長く厳しいと思うが、『一人じゃない』ということを感じて頑張ってほしい」と話していた。
[ ボランティア ]
掲載紙面(PDF):
2011年4月23日(1941号)4面 (9,653,184byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。