2011年04月18日
赤穂中を特別訪問し、吹奏楽部と共演したジャズ・ピアニストのトニー・サッグスさん
世界各国で高い人気を誇るジャズ楽団のピアニストが16日、赤穂中学校に来校。吹奏楽部の部員20人と共演した。
米・セントルイス出身のピアノ奏者、トニー・サッグスさん(39)。グラミー賞を通算17度受賞している「カウント・ベイシー・オーケストラ」のメンバーで、同日に上郡町内でのコンサートに出演。主催した「3Mプロジェクト協議会」(安則眞一代表)からの「子どもたちにかけがえのない体験を」との依頼を快諾した。
トニーさんは赤い半袖シャツとジーンズのカジュアルなスタイルで登場し、コンサート共演者のベース・山本久生さん、ドラム・吉川昭仁さんと即興でセッション。部員たちといっしょにジャズの名曲「イン・ザ・ムード」を演奏し、握手や記念撮影にもにこやかに応じた。
トニーさんからトロンボーン演奏をほめられた2年生の小野田春寿舞(はずむ)さん(13)は「すごくうれしかった。トニーさんが弾くピアノは、とってもきれいな音だった」と感激していた。
日本人女性と結婚して茨城県土浦市に自宅があるトニーさん。東日本大震災が起きたときは母国にいたが、「今こそ日本の人に音楽を届けたい」とコンサートのために周囲の反対を押し切って来日した。
「世界中のたくさんの人が日本を応援している。私も日本の復興を信じています」とメッセージを残し、学校を後にした。
掲載紙面(PDF):
2011年4月23日(1941号)1面 (9,653,184byte)
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