赤穂民報

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思い出のアトリエで作品展

2011年04月27日

  • 藤原昭三画伯との思い出が詰まったアトリエで開かれる作品展

    藤原昭三画伯との思い出が詰まったアトリエで開かれる作品展

  • 会場までの案内地図

    会場までの案内地図

 フランス最高峰の公募美術展「サロン・ドートンヌ」で通算19度の入選を誇る画家、藤原昭三(1928―2007)が遺した備前市三石のアトリエを、弟子だった女性がギャラリーとして活用することになり、4月29日(金・祝)から初めての企画展を開く。
 館長の瀬尾知佐子さん(56)は加里屋の元小学教諭。10数年前、父の三木貫三さん(88)と母の登望子さん(80)が知人を介して知り合った藤原画伯から絵を習い始め、その数年後には瀬尾さんも弟子入りした。
 播磨自然高原の別荘地にあるアトリエを月3回のペースで訪問。作品の魅力もさることながら、自然や動物を愛し、あるがまま生きようとする人生観に感銘を受けた。いつしか家族ぐるみの交流が生まれ、瀬尾さんたちは画伯の臨終にも立ち会った。遺族からも信頼を受け、作品群とアトリエの管理を一任された。
 アトリエはこれまで遺作を保管する記念館としていたが、人が集まることが大好きだった画伯を思い、ギャラリーとしても貸し出すことに。「気楽にみんなでワイワイと語り踊れるような空間になれば」と「アトリエ楽楽(らくらく)」と命名した。
 オープニングに選んだのは、画伯と出会うきっかけとなった両親の作品展。貫三さんが米寿、登望子さんが傘寿を迎えたことにちなみ、「末廣がり夫婦絵画展」のタイトルで計25点を掲げる。「デッサンの基礎を学ぶにはこれが一番」と厳しく指導を受けた裸婦。仕上がるまで何度も熱心なアドバイスをもらった石仏。作品すべてに画伯との思い出が詰まっている。
 「自分らしい絵を描きなさい、というのが先生の口ぐせでした」と振り返る瀬尾さん。「絆とご縁に感謝しつつ、ギャラリーを運営していきたい」と話している。
 オープニング展は5月5日(木・祝)まで午前10時〜午後4時。隣接の山荘には藤原画伯の作品12点を展示する。ギャラリーの住所は備前市三石2797の21。問合せは090・3358・9331(瀬尾さん)。


文化・歴史 ]

関連サイト:

■アトリエ楽楽のホームページ

掲載紙面(PDF):

2011年4月29日(1942号)1面 (15,179,884byte)


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コメント

播磨高原の別荘地である新緑鮮やかな 『Be I 山荘』で開催された尾さん(徹志・知佐子)ご夫婦が運営企画された“ご両親の米寿・傘寿記念の≪末広がり夫婦絵画展≫を観賞させて戴きありがとうございました。晩年になってから取り組まれたとはいえ、味のある風格が滲み出た作品に感銘いたしました。藤原昭三画伯の作品については徹志氏の解説により尚感動しました。尾さんご夫婦で【Be I 山荘】のアトリエ楽々が益々の繁栄と多くの方々との絆を深め心の交流が広まることを祈念いたします。

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投稿:まつもと 2011年05月04日


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