2011年09月07日
祭神・秦河勝にちなんで大避神社に奉納された絵馬
坂越の大避神社で7日、祭神・秦河勝にちなんだ絵馬が奉納された。昨年5月の新作能「河勝」赤穂公演の一場面を描いたもの。河勝は“能楽の祖”といわれ、生浪島堯宮司(68)は「当社にとってふさわしい絵馬で大変ありがたい」と喜んでいる。
奉納したのは、塩屋の尾上圭司さん(81)と加里屋の小賀紀明さん(71)。尾上さんは赤穂能楽実行委員会の事務局として能楽普及に尽力し、坂越生まれの小賀さんは同神社の氏子。7年ほど前に趣味の囲碁を通じて知り合い、「河勝と大避神社の関わりをもっと世に広めよう」と意気投合した。絵馬奉納はその一環として尾上さんが発案。2人で準備を進めてきた。
絵馬は縦1・3メートル、横1・7メートルで、同神社に奉納されたものの中では最大級。河勝、聖徳太子ら登場人物3人が並び舞う場面を色彩豊かに描いている。絵は加里屋の画家・田中繁雄氏、額の文字は大町の書家・萬野清隆氏がそれぞれ筆をとった。
奉納式には小賀さん、そして療養中の尾上さんの代理として長男・健さん(53)が参列した。「念願だった絵馬がりっぱに出来上がり、父も大変喜んでいます」と健さん。小賀さんは「河勝公と能楽にゆかりの地として注目を集めるように盛り上げたい」と話していた。
奉納された絵馬は拝殿に安置した後、10月の例祭までに絵馬堂に掲げられる。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2011年9月10日(1958号)1面 (9,901,819byte)
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