赤穂民報

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“義愛”でいじめをストップ

2011年09月08日

  • いじめ解決をテーマに開かれたシンポジウム

    いじめ解決をテーマに開かれたシンポジウム

 いじめ問題をテーマにしたシンポジウムがこのほど赤穂市内であり、講演とパネルトークで解決策を探った。
 NPO「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」(井澤一明代表)が市教委と共催。「いじめ概論〜いじめの現状と解決策〜」と題し、高橋史朗・明星大教授が基調講演を行った。
 高橋氏は、「人の痛みへの共感性と自制心の欠如がいじめの要因になっている」と指摘。「子どもに迎合せず、ならぬことはならぬ、としっかり教えるのが“義愛”」と律する重要性を語った。また、子どもの4割が「いじめがあっても大人に相談しない」と答えたアンケート結果を紹介し、「いじめから“本気で守る、必ず助ける”という決意を大人が見せ、早期発見につなげて」と呼びかけた。
 パネルトークでは高橋氏、井澤代表ら5人がディスカッション。「いじめは悪い、と明確に打ち出そう」「自分にも活躍の場があることをわからせれば、前向きな姿勢が生まれる」などの意見で一致した。
 会場の市民会館大会議室には保護者、教職員を中心に約230人が来場。就学前の子どもを持つ主婦、山田由紀さん(35)=姫路市網干区=は「いじめの話を聞くと心配になります。親の役割の大切さを改めて感じました」と話していた。


社会子供 ]

掲載紙面(PDF):

2011年9月10日(1958号)4面 (9,901,819byte)


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