2011年09月11日
「認知症は予防、改善が可能」と語る石黒秀喜氏
認知症について正しく理解して予防と対策に役立てる講座がこのほど加里屋中洲の赤穂市民会館であり、高齢者を中心に約80人が受講した。
市地域包括支援センターの主催で、「長寿社会開発センター」常務理事の石黒秀喜氏(61)が「認知症から考える『老い支度』」と題して講演した。
石黒氏によると、一見奇妙な認知症患者の言動は若いころの仕事や思い出に基づく場合が多く、それを理解しない介護は症状を急速に進行させる恐れがあるという。介護者に自分の性格や趣味嗜好などを知ってもらうことが重要で、石黒氏は「プロフィールをまとめた『人生申告票」を作っておけば、認知症になった場合のケアに役立つ」と前もってできる対策法を説明した。
厚労省調査によると、85歳以上の認知症出現率は27・3%。4人に1人は認知症になることを示している。また、週に1回以下しか外出しない人の認知症発生リスクは毎日一度出かける人に比べて約3・5倍高いとのデーターもある。
石黒氏は「自分も“予備軍”であることを認識し、元気なうちに体を動かすことが大切」と話していた。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2011年9月17日(1959号)3面 (5,990,298byte)
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