2011年10月05日
赤穂市無形民俗文化財に指定された赤穂八幡宮の頭人行列=故山本正二氏撮影
平成23年度赤穂市指定文化財が5日に告示され、「赤穂八幡宮神幸式の頭人行列」が無形民俗文化財(風俗慣習)に指定された。頭人について記載がある「八幡宮當人覚」など文書75点も付けたりとして併せて指定。市指定文化財は計50件となった。
同神社の神幸式は寛文元年(1661)に赤穂城築造を祝って始まったと伝えられる伝統行事で鼻高、みこしなどが神社から御旅所まで巡行する。稚児を肩車して練り歩く頭人行列は宰領、長刀持ち、化粧した男衆など十数人の一行。県無形民俗文化財の獅子舞と並び、祭式のハイライトとして観客の注目を集める。
記録によると、貞享5年(1688)には地元・尾崎に加えて塩屋、坂越など12カ村から計25人の頭人が参加。現在は毎年頭人を出すのは尾崎地区のみとなったが、明治時代の資料や昭和初期の古写真と照らし合わせても、「ほぼ同様の行列形態が保たれている」(市教委)という。
尾崎地区自治会連合会は21年度から市文化財指定へ向けて関係機関に働きかけてきた。萬代新一郎会長(68)は「大変喜ばしい。これを追い風として後世に伝統を受け継ぎたい」。中村良廣宮司(61)は「奥深い祭り文化を途絶えることなく継承することが、先人のご苦労に報いることになる」と話している。今年の神幸式は10月16日(日)に行われる。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2011年10月8日(1962号)1面 (9,439,080byte)
コメント
市教委のなんとかって部署に選ばれてこそ「文化財」ってことでしょ。
投稿:火油 2011年10月08日
これだけの物がまだ市の指定になっていなかったのは呆れたものです。獅子舞でも何の変哲もない獅子舞が市の指定であり、もっと内容の濃い鋳物が指定化されていないのが多いいのが現状です。
当然当人行列は市の指定だけにとどまらず、県指定までも視野に入れるべきではないでしょうか。
大切な赤穂の民俗文化財の宝です。
投稿:ゲンさん 2011年10月08日
来年くらいには祭りを見に帰ろうかな…
自治会長に虐められへんかなぁ。。
投稿:熊本のモー 2011年10月05日
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