2011年11月01日
善意の衣類を梱包する関西福祉大の卒業生
在学中、国際奉仕活動の一環で古着回収に取り組んだ関西福祉大の卒業生が、仕分け途中だった第2便の箱詰め作業をこのほど完了し、上着、サンダルなど計3420点をフィリピンへ発送した。
作業したのは、支援団体「Big Family」の元メンバー。3回生時の海外研修でフィリピンのストリート・チルドレンの劣悪な生活環境を知り、昨年7月から古着の提供を市民に呼びかけた。子ども服2590点を昨年末までに発送し、今回は残っていた大人用衣類を梱包した。
この日は仕事の休みが取れた当時のメンバー4人が保管場所に集まり、段ボール箱の中身を最終チェック。ガムテープでしっかりとふたを閉じ、運びやすいようにロープをかけた。発送伝票を貼り付けた箱の数は33箱になった。輸送費は、卒業時の学内表彰でもらった賞金とメンバーたちが学生時代にアルバイトして貯めた預金でまかなった。
冬物衣料は市内の福祉施設へ寄贈することになった。現在は神戸市内の介護施設で働いている永井真実さん(22)は「多くのみなさんからの善意をすべて活かせることができ、ほっとしました」と衣類が詰まった箱を運んでいた。
[ ボランティア ]
掲載紙面(PDF):
2011年11月5日(1965号)4面 (10,369,336byte)
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