2011年11月05日
初の海外出品に期待を寄せる寺村サチコさん
将来を嘱望される若手テキスタイル作家たちの作品を各国から集め、仏・パリのギャラリーで開かれる繊維造形展に赤穂出身の美大大学院生、寺村サチコさん(25)が出品する。すでに国内コンクールで入賞歴もある寺村さんにとって海外出品は初体験。「自分の作品をどのように感じてもらえるのか、ウキウキしてます」と明るく話している。
ルーブル美術館の南東約4キロにあるギャラリー「アミティエ・ティセ」で11月5日から13日まで9日間開かれる「ザ・フレッシュ・ウインド・フロム・ザ・フォー・コーナー(四方から吹く新風展)」。日本の若いテキスタイル作家を探していた主催者に寺村さんの担当教授が推薦した。仏、英、オーストリア、日本の4カ国から計11組が招かれ、寺村さんは型染め、絞り染めで制作したオブジェ4点を出品する。
寺村さんは現在、多摩美術大の大学院2回生。今年3月には初個展を赤穂で開き、初めて服飾系コンクールに挑戦した9月の「ナゴヤファッションコンテスト2011」で入賞するなど創作の幅を広げつつある。
一度旅行で訪れたパリについて「行き交う人々も建物も、街全体が洗練されていた」と印象を語る寺村さん。期間中は自身も現地へ赴き、地元の美大生らを対象にした染色ワークショップの講師も務める。
「作品展は楽しみだけど、ワークショップは不安でいっぱい」とお茶目に笑って出発した。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2011年11月5日(1965号)1面 (10,369,336byte)
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