2011年12月03日
「暴力追放功労者・金章」を授与された藤野高之さん
勇気と熱意をもって暴力追放運動に永年尽くした個人、団体を称える功労者表彰式が11月29日、東京都港区の明治記念館であり、「暴力団と関係を断つ会」会長の藤野高之さん(68)に警察庁長官から金章が贈られた。藤野さんは「会を立ち上げて20年目。ともにスクラムを組んでくれた多くのみなさんに感謝したい」と話している。
平成4年に結成した同会で常に運動の先頭に立ってきた。兵庫県下で同様の運動に取り組む各団体に連携を呼びかけ、14年には全国初の連絡協議会を設立。副会長として各地の暴追運動をバックアップし、暴力団に悩む住民の心強い支えとなっている。
赤穂市内では今年2月、唯一残っていた組事務所が閉鎖。4月には県暴排条例も施行された。「今こそ赤穂市も独自の条例を制定し、『暴力団を入れない、生み出さない』体制を確立すべき」と力説する。
「運動に最も必要なのは団結」という藤野さん。日本各地の団体が連携するための“全国暴追サミット”を呼びかける構想も練っており、「暴力のない明るいまちづくりのうねりを赤穂から発信したい」との思いを一層強めている。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2011年12月3日(1969号)1面 (12,068,666byte)
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