2012年03月01日
来年4月開所を目指して行われた特養ホームの起工式=玄武会提供
赤穂市内で5カ所目となる特別養護老人ホームの起工式が2月27日に浜市の建設地であり、施主の社会福祉法人「玄武会」の古城尚子理事長ら関係者約30人が出席した。来年4月に開所する予定。
計画によると、施設は約2150平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート造2階建て。利用者の居住地を問わない「広域型」で個室60室(入所50人、ショートステイ10人)を備える。坂越の船祭りで使われる櫂伝馬船をイメージした設計デザインにちなみ、施設名は「櫂の家」とした。建物中央部のウッドデッキは万一の水害の際に避難できるように、水に浮かぶフロート構造を採用する。
同法人によると、すでに80人を超える入所申込みがあるという。今年末まで希望を受け付け、入所の必要性や緊急性が高い人を優先して受け入れる。
赤穂市内にある特養の入所定員は現在290人。県のまとめでは、昨年6月時点で381人の待機者があり、そのうち約3割は「入所の必要性が高い人」だという。
東有年の「千種の苑」でも個室20部屋を増築中で今年10月に開所する予定。市介護福祉課は「待機者の解消、介護負担の軽減につながる」と歓迎している。
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