赤穂民報

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顧客預金626万円を不正流用

2012年03月27日

 トマト銀行(岡山市北区)は3月26日、赤穂市内の顧客の預金計626万円を不正流用した赤穂支店お得意さま係の男性社員(27)を同日付けで懲戒解雇したと発表した。関係役職員についても「近日中に厳正に処分を行う」としている。
 同社によると、元社員は先月22日、担当する顧客から普通預金として集金した現金100万円を正規の手続きを経ずに個人事業主へ融資した。さらに、24日には別の顧客に「預金をまとめませんか」と持ちかけ、解約した定期預金526万円のうち400万円を同じ個人事業主へ不正規に融通。100万円を2日前の穴埋めに用い、残りの26万円は生活費に使ったという。
 今月8日、不審に感じた顧客の一人から相談を受けた知人が同支店に照会して問題が発覚。同社が被害額を顧客に返済し、流用金は元社員と家族が銀行へ弁済した。
 元社員は「再三、融資の要請があり、断り切れなかった」と話しているという。同社は元社員について、「人当たりがよく、まったく問題がなかった」とし、「事務取扱の厳正化や社内コミュニケーションの強化などで再発防止に努めたい」としている。


事件事故 ]

掲載紙面(PDF):

2012年3月31日(1985号)3面 (6,399,801byte)


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