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「かき日本一」にノミネート

2012年03月31日

  • 「自慢のカキで日本一」と意気込む鎌島宏文さん

    「自慢のカキで日本一」と意気込む鎌島宏文さん

 坂越の鎌島水産が生産する高級カキ「さこし忠臣蔵」が殻付き生カキ限定の品評会「第1回かき日本一決定戦」(4月1日、東京都内)の出場ブランドに推薦された。専門家が選りすぐったノミネート11件の中に入った。社長の鎌島宏文さん(51)は「坂越のカキが認められ、とても光栄。丹精込めて養殖したカキを自信を持って送り出したい」と話している。
 農水省統計では、国内のカキ養殖の生産者団体は2900近く。決定戦は殻付きカキの市場発展などを目的に、日本オイスター協会の役員らで構成する実行委員会が主催する。同協会認定の有識者が安全性を認めた産地の中から、さらに全国の消費者アンケートで出場ブランドを絞り込んだ。
 鎌島水産は坂越でいち早く30年ほど前から「活かし込み」と呼ばれる養殖法を導入。いかだから引き上げた殻付きカキを手作業で選別し、形のよいものだけをかごに入れて再び海で2週間育てる手法で、「身の肥えた、ぷりぷりのカキが収穫できる」という。「さこし忠臣蔵」は、その工程を3回以上繰り返す最高級品。殻を開けたときに身がこぼれそうなほどの粒の大きさ、海のおいしさが凝縮された濃厚な甘みが、「一度食べたら忘れられない」と評判だという。
 決定戦には北海道厚岸、長崎県の五島列島など名だたる産地の逸品が集結。鎌島さんは「うちの自慢のカキが日本一になったら最高」と吉報を心待ちにしている。


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掲載紙面(PDF):

2012年3月31日(1985号)1面 (6,399,801byte)


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