2012年04月11日
一人暮らし高齢者への戸別配布が始まった「赤穂市安心カード」
赤穂市は既往症や緊急連絡先を書き込める「安心カード」を作成した。各地区の民生委員児童委員が一人暮らし高齢者を対象に戸別配布。急病や災害の際に救急隊員や近隣住民がスムーズに対応できる体制づくりに役立てる。
患者にとって害になる禁忌治療を避けるためには持病や服用薬などの情報が欠かせない。カードは、同居家族のないお年寄りが意識を失ったような場合でも安全に治療が受けられるように、と民生委員児童委員が市と協働して作成した。
カードはA4判で、表面に氏名、生年月日のほか緊急時の連絡先、かかりつけ医などを記入。自由筆記欄に受診科名、持病、アレルギーなどを記すように勧めている。裏面には「火事・救急119番」「事件・事故110番」と大文字で印字。災害時の避難場所などを書き込む「防災メモ」として活用できる。
5000部を印刷。70歳以上の独居世帯約1130戸へ民生委員児童委員が一軒ずつ訪問し、必要に応じて記入も補助する。冷蔵庫のドアなど見やすい位置に掲示できるように磁石も一緒に届ける。
市民生委員児童委員協議会の中村文代会長は「備えておけば、万一の場合にきっと役に立つはず。積極的に活用を呼び掛けたい」と話している。
カードは市介護福祉課いきがい福祉係の窓口で年齢を問わず希望者に配布するほか、市ホームページからもダウンロードできる。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2012年4月14日(1987号)3面 (7,910,736byte)
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