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採血器具使い回し、市が相談窓口

2008年06月03日

  • 不適切な使用があったのと同型の採血器具。中央に穴の開いた丸い部品がカバー

    不適切な使用があったのと同型の採血器具。中央に穴の開いた丸い部品がカバー

 島根県内の診療所で発覚してから全国に波及している採血器具の使い回し問題について、赤穂市は市民からの相談を受け付ける窓口を保健センターにこのほど開設した。
 市が5月30日までにまとめた調査によると、平成13年度までに市主催で行った▽糖尿病教室(平成6〜8年度、保健センター)▽病態別食生活講座(11年度、同)▽ヘルシークッキング(13年度、地区公民館9会場)の51会場で問題の器具が使われていた。
 いずれも参加者の血糖値を測定しようと、器具の先端についた針を指先に浅く刺して使用。針は一人ずつ交換したが、皮膚に接するカバーは同じものを消毒して使っていた。専門家によると、「カバーに付着した血が針について肝炎などに二次感染する恐れがゼロではない」という。
 参加者数は延べ238人。器具を使用した人の数、氏名などは「保管期限が終了し、当時の資料が残っていない」ため不明。
 市は相談窓口を設け、土日も問合せなどを受け付ける体制を整備。個別に相談を受け、使い回しがわかった人から希望があれば肝炎とエイズの検査を無料で実施する。
 問合せは保健センターTel43・9855(午前8時半〜午後5時15分)。
 なお、病院など医療機関での使用状況については県が健康福祉事務所を通じて調査している。


社会事件事故お知らせ ]

掲載紙面(PDF):

2008年6月7日(1798号)1面 (7,822,197byte)


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