赤穂民報

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中3が小6暴行、動画を投稿

2012年07月18日

 赤穂市内の中学生が小学生を暴行している映像がインターネット上の動画サイトに投稿され、流出していることがわかった。市教委は「いじめがあった」と判断。「いじめ防止に手を打つとともに、ネット利用についても保護者と協力して指導を徹底していく」と話している。
 市教委によると、加害者は中学3年の少年(14)で、被害に遭ったのは小学6年の男児(12)。暴行は今月8日午後5時過ぎに加里屋の公園であり、別の学校の中3男子が自分の携帯カメラで撮影したという。撮影した生徒が通う中学校へ17日午前、一般からの通報があり、市教委へ報告された。
 問題の動画は約1分間。中3少年の手招きに応じて最初に児童が手を出すふりをするものの、その後は体格で勝る少年が一方的に殴る蹴るの攻撃。取り巻きが「こらおもれえ動画になりそうや」「顔面やんなよ」と冷やかす声も入っていた。抱え上げられた児童が地面に腰から落とされ、わき腹を蹴られたところで「はい1分」と声がかかり、映像は終わった。
 少年らは被害児童も含めて遊び仲間。『喧嘩番長』というゲームに影響され、一対一で殴り合う行為を今月に入ってから繰り返していたらしい。学校が17日に行った聞き取り調査に、中学生は「遊びのつもりでやった」と回答。児童も「1分間戦うゲームだった」といじめを否定したが、市教委は「たとえ、その場にいた全員が合意していたとしても、明らかな暴力行為」と断定。18日午後に市内の公立幼保小中の校園所長を招集して臨時会議を開き、今後の対応を協議した。
 市教委の調べでは、動画がアップされたのは暴行翌日の9日とみられる。撮影した生徒は学校の調査に当初、「自分は投稿していない」と答えていたが、19日になって「自分が投稿した」と認めたという。
 動画は削除されたが、他の投稿サイトに流出。リンクが掲示板サイトに貼り付けられ広まった。掲示板には、加害生徒の同級生が堂々とたばこを吸う動画のアドレスも書き込まれていた。


子供事件事故 ]

掲載紙面(PDF):

2012年7月21日(1999号)1面 (7,326,698byte)


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