2012年11月03日
問題発覚から6年以上経過して改良工事が始まった旧坂越橋
コンクリートに亀裂が入り、橋脚が屈折している坂越の市道橋(通称・旧坂越橋、全長210メートル)で1日から橋梁の改良工事が始まった。読者からの通報を受けた赤穂民報が平成18年1月に赤穂市へ異状を指摘してから6年以上。市は「調査と工法検討、設計に時間が必要だった」と話している。
地元住民の話と市の台帳によると、同橋の全長210メートルのうち、太い橋脚5基が30メートル間隔で並ぶ東側は昭和35年の台風洪水で流失して復旧。それに対し、3本組の細い橋脚が10基で支える西側は今から90年前の大正11年に築造されたものだという。
工事計画では、大正11年に整備された橋脚のうち、亀裂橋脚を含む中寄りの5基を撤去。東側と同じ構造の橋脚1基を建て、橋を架け直す。工事費は5250万円。来年5月末までに完了する予定で、工期中は橋を通行止めとする。
同橋は歩行者と自転車、バイクが通行でき、小中学生の通学路でもある。市は亀裂問題が発覚した後も、「自動車が通らない橋で、加重が軽いため、通行は可能」としていたが、橋の新旧部分のつなぎ目に数センチの段差が確認され、「これ以上は放置できない」と改良工事を実施することにした。
なお、残る西寄りの橋脚5基については、「異状はなく、引き続き使用できる」とし、「長寿命化計画の中で保守点検を行っていく」と話している。
[ 社会 ]
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2012年11月3日(2012号)1面 (10,110,789byte)
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