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豊原国周の義士浮世絵展

2012年11月22日

  • 豊原国周画「義士討入之図」の赤垣源蔵

    豊原国周画「義士討入之図」の赤垣源蔵

 幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、豊原国周(1835−1900)が描いた「仮名手本忠臣蔵」の役者絵を紹介する企画展が尾崎の「たでのはな美術館」で11月23日(金・祝)から始まる。
 国周は明治期における役者絵の代表的絵師で、戊辰戦争以後に不況だった歌舞伎界の再興に貢献した。写真の登場とともに廃れた役者絵の最後を飾った絵師とも言える。
 「明治の浮世絵師 豊原国周『赤穂義士』」と題した本展では人気連作「義士銘々伝」「義士討入之図」を中心に35点を展示。九代目市川團十郎、五代目尾上菊五郎など当時の名優たちを勇壮に描いた版面が目を引く。国周が師事した三代歌川豊国、同門の三代歌川国貞の作品も掲出する。
 佐野正幸館主(72)は「登場人物の一人一人にドラマがある忠臣蔵の魅力を作品から味わってもらえれば」と話している。
 12月14日(金)まで午前10時〜午後4時。水曜休館。入館料200円(小学生以下無料)。Tel090・3496・4282


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2012年11月23日(2015号)1面 (12,336,055byte)


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