2013年01月26日
「浜ちりめん」を素材に現代風にアレンジした「絹衣」
「絹衣」を考案したデザイナーの野崎文子さん
“絹の最高峰”と言われる滋賀県長浜市の特産生地「浜ちりめん」を素材に活かした創作衣装の展示会「野崎文子 絹衣展〜風はらむ〜」が2月1日(金)から御崎の桃井ミュージアムで開かれる。入場無料。
制作者の野崎文子さん(69)は同市在住のデザイナー。20年ほど前に出会った「浜ちりめん」の美しさにひかれて東京から移住し、工房を開いた。
「ちりめん=着物」という固定観念にとらわれない自由な思考から生まれた作品は、大胆なデザインの中に伝統が息づく。羽織るような着心地が特長で、和服とも洋服とも異なる新たなカテゴリーとして「絹衣」と名付けた。国内のみならずベルギー、ドイツ、アメリカなど海外にも出品し、いずれも好評を博したという。
今展ではスカーフなど小物類を含めて約130点をディスプレイ。陣羽織を現代風にアレンジした新作には大石内蔵助をイメージした一着もある。いずれも試着可。野崎さんと30年来の友人で、赤穂での個展開催を勧めた塩屋の黒田修子さん(72)は「エネルギーやパワーをもらえ、もう一人の自分を発見できる衣装」と魅力を語る。野崎さんは「気軽に羽織っていただいて、日本の着物地のすばらしさを感じてください」と話している。
4日(月)まで午前10時〜午後4時。1日と3日は午後1時から野崎さんのトークショーと来場者参加型のファッションショーを催す。Tel56・9933。
[ 文化・歴史 ]
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2013年1月26日(2024号)3面 (8,597,516byte)
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