2013年04月26日
石巻から届いたヒマワリの種を手に笑顔の子どもたち
東日本大震災の津波で児童74人が死亡・行方不明となった大川小学校(宮城県石巻市)の母親たちが、犠牲になった我が子を悼んで育てたヒマワリの種が朝日町の御崎幼稚園(中川尚子園長)に託され、25日の参観日で園児と保護者に紹介された。「親子の絆を深める機会にしたい」と、来月親子で種をまく。
ヒマワリは最愛の子を失った母親の数人が震災3カ月後、子どもたちが避難しようとした高台に植えた。辛い思いを語り合い、ともに泣きながら育てたヒマワリは2年続けて花を咲かせ、たくさんの種が実った。
取り組みをテレビや新聞などで知った赤穂市教育委員長の山本千代さん(47)が、「子を思う親の気持ちを伝えたい」とボランティア団体を通じて種子の提供を依頼した。思いは届き、約240粒が送られてきた。山本さんが「よさこい踊り」を指導する同幼稚園と今年度に創立30周年を迎える城西小学校で栽培することになった。
参観日では、種を育てた母親たちの手紙や話を基にした絵本『ひまわりのおか』(岩崎書店)を城西小の読書支援ボランティア「ブックハート」の9人がピアノの生伴奏で読み聞かせた。一つ一つの言葉ににじむ子どもたちへの愛惜の念。保護者らは子どもを膝の上に抱きかかえ、涙ぐみながら朗読に聴き入った。
「いろんな気持ちや思いが詰まった種です。被災地を思いながら大切に育ててください」と山本さん。種をまいた後の水やりや草抜きは親子で行う。中川園長は「一緒に世話をして、思いやりの心も思い出も育んでほしい」と願いを話した。
コメント
大切なひまわりの種を送ってくださった大川小のおかあさんたちを、元気づけること何かできたらいいですね。
投稿:きずな 2013年05月02日
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