2013年05月12日
永応寺で行われた楠慶仁・第21世住職の継職奉告法要
播磨地方で浄土真宗の起源となった「播磨六坊」の一つに数えられる中広の永応寺で12日、住職継職奉告法要があり、楠慶仁・第21世住職(27)=本名・仁=が新たに就任した。
同寺は蓮如上人の直弟子、善祐(1451〜1516)によって延徳2年(1490)に開基。蓮如上人の裏書がある画像本尊「方便法身尊形」が伝えられている。
法要は役員、門信徒ら約200人が見守る中、楽人が雅楽を奏でる本堂で行われた。続く式典で浄土真宗本願寺派・園城義孝総長の祝詞を伝達。歴代住職が所持してきた念珠が坊守の母・香さんから授与された。
2年前に急逝した父の跡を継いだ新住職は門徒から贈られた七条袈裟を身につけてあいさつに立ち、「多くのみなさんに囲まれ、改めて『一人ではない』と感じさせていただきました。先輩方、門徒の方々の教えを受けながら、精一杯務めを果たしていきたい」と涙ながらに抱負を語った。
この日は大阪府池田市の如来寺住職で相愛大学教授の釋徹宗住職が記念法話。また、約60人の稚児行列が繰り出し、継職を祝った。
[ 社会 ]
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