2013年05月21日
全国新酒鑑評会で3年連続の金賞酒に選ばれた奥藤商事の「忠臣蔵」
国内の蔵元が自慢の清酒を持ち寄る「全国新酒鑑評会」(独立行政法人酒類総合研究所など主催)で17日、坂越の奥藤商事が出品した「忠臣蔵」が3年連続5度目の「金賞酒」に選定された。奥藤利文社長(55)は「続けて受賞できたことがとてもうれしい」と胸を張った。
主催者によると、審査は予審と決審の2段階で行われ、審査員が香りの質や酸化の有無などを厳しくチェック。欠点がなく、「特に優秀」と認められたものが金賞酒の称号を得る。大手酒造会社の出品酒でも選から漏れることは珍しくなく、今回は全出品点数864点のうち金賞酒は233点だった。
「忠臣蔵」は精米歩合40%の山田錦を原料に年明けから仕込んだ大吟醸酒。2月末から3月初めにかけて搾り、貯蔵タンクで熟成させた。これまでの受賞時と同様に「たまたま運がよかった」(奥藤社長)と控えめだが、今季の酒米がやや硬めなのを見越して水を吸わせる時間を少し長くするなど随所に経験が生きている。
「さらに作業手順を確立して、受賞酒以外の銘柄にも反映させたい」と奥藤社長。「どの酒もうまい、と言ってもらえる蔵元を目指す」と精進を誓っていた。
受賞酒と同じ樽で仕込んだ「忠臣蔵 大吟醸」(720ミリリットル、3590円)は6月10日ごろから市内の主な酒販店で一般発売される。
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2013年5月25日(2039号)1面 (9,376,959byte)
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