2013年09月26日
南三陸町でワカメ養殖に必要な重り袋に石を詰める「KUSW〜絆〜」のメンバー=大学提供
東日本大震災で被災した人たちが手作りしたミサンガを販売して義援金に充てるなどの支援活動を続けている関西福祉大の学生ボランティアサークル「KUSW〜絆〜」(田中一雄リーダー)がこのほど宮城県南三陸町を訪問。仮設住宅で暮らす高齢者との交流、ワカメ養殖の準備手伝いなどを行った。
「KUSW〜絆〜」は震災の約1カ月後に発足。震災の影響で仕事を失った女性たちが手製のミサンガを売って生計の一助にする「南三陸みさんがプロジェクト」を支援しようと、これまでに各種イベントで約150本を販売した。
現地での活動は3回目。2年前は東松島市で民家の片付け、昨年は宮城郡七ヶ浜町で保育所などを慰問した。今回は「被災当時から現在までの気持ちの変化や想いに耳を傾け、今後の活動に活かす」ことを目的に引率教諭を含む10人が参加。お年寄りや商店主、高校生や漁師など年代や立場がさまざまな約40人と面会した。
ミサンガの作り手である女性たちにも会い、購入者から預かった応援メッセージカードをアルバムにして手渡した。「メッセージをきちんと届けることができて、よかった」と社会福祉学部2年の冨士原麻衣さん(19)。同級生の竹田祥大さん(20)は「作られている方々の思いを知り、もっとしっかり活動していこうという気持ちになりました」と話した。
同サークルは今回の経験を周囲に伝えようと、いずれ報告会を開く予定。また、支援活動に重点を置いた現地訪問を来年2月ごろに実施することを検討している。
[ ボランティア ]
掲載紙面(PDF):
2013年9月28日(2055号)1面 (8,467,393byte)
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