2013年11月02日
蜃気楼の一種によって珍しい形になった日の出写真=大和弘さん撮影
太陽の形が大きく変形して見える珍しい日の出写真を浜市のアマチュアカメラマン、大和弘さん(62)が撮影。赤穂民報へ提供してくれた。
浮島のように見える「だるま型太陽」を狙って昨年から日の出を撮り続けているという大和さんは10月28日も夜明け前に家を出て、丸山海岸東の岩場に三脚を構えた。250ミリの望遠ズームを装着したデジタル一眼を明石海峡方面へ向け、午前6時22分ごろに写した一枚だという。
太陽が変形して見えるのは広い意味での蜃気楼の一種。蜃気楼に詳しい大阪市立科学館の長谷川能三学芸員(47)によると、水温が高く海面付近に暖かい空気の層ができると「だるま型」に変形し、逆に上層の方が暖かい場合には四角く変形すると考えられている。いずれも光の屈折率の違いで起こる現象だという。
「この写真の場合は、だるま型に大きく変形しただけでなく、四角い変形が組み合わさっているようにも見える。いずれにしても、温暖な地域でこれだけ大きな変形は珍しい」と長谷川学芸員。大和さんは「もう二度と撮れないチャンスだったかも。宝くじに当たったみたい」と喜んでいた。
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掲載紙面(PDF):
2013年11月2日(2060号)3面 (10,621,776byte)
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