2013年11月16日
水道事業の課題解消へ10年間の方策を示す「赤穂市水道ビジョン」の計画案が11日に公表された。施設と管路の更新や増設に必要な事業費を約78億円と見込み、財源不足をまかなうために料金値上げの必要性に言及。12月10日まで市民の意見を募集するパブリックコメントを行う。
ビジョン案は▽安全▽強靱▽持続の3点を基本理念に掲げ、平成33年度までの事業実施計画を示す。▽老朽管の更新(31億6700万円)▽紫外線処理設備等の導入(8億9500万円)▽浄水施設の耐震化(7億300万円)などで事業費の合計は77億7500万円を見込んでいる。
財政見通しとして、積立金や基金が枯渇する29年度以降は毎年1億円程度の資金不足を予測。「現役世代の負担区分を明確にし、料金改定により資金不足を手立てすることが好ましい」との方針を明記した上で、料金改定による負担額を不足額の半分の5000万円とする場合は5・9%、全額なら11・9%の値上げが必要と試算している。
赤穂市が水道ビジョンを策定するのは、これが初めて。策定委員会(委員長=近藤哲郎・関西福祉大准教授)が7月から9月まで計4回の会議で計画案をまとめた。
ビジョン案は上下水道部総務課、市内各公民館で供覧するほか、市ホームページでも見ることができる。
[ 政治 ]
掲載紙面(PDF):
2013年11月16日第2部(2062号)1面 (6,253,840byte)
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