2013年11月29日
シニア対象に行われたカキの殻むき講習
元気な高齢世代の雇用と就業につなげようと、55歳以上限定の水産業支援スタッフ養成講習が20日、坂越のカキ加工場であり、60〜76歳の9人がカキの殻むき作業を体験した。
公益社団法人兵庫県シルバー人材センター協会が平成10年度から県下各地で実施している無料技能講習会の一環。この時期に雇用需要が高まるカキ加工場の即戦力人材を発掘しようと、赤穂市内では初めて行われた。
この日は水産業者9事業所が受講者を一人ずつ受け入れ、殻に付着した海草を電動クリーナーで除去する方法や専用ナイフを使った身の取り出し方などを先輩従業員がレクチャー。午前9時から午後4時まで昼休みを除いて、みっちりと指導した。
鉄工所で働いた経験がある尾崎の深澤辰美さん(72)は「機械の扱いは得意。削りすぎたり、壊したりしないように繊細さが必要だけど、慣れてくると楽しい」と手際の良さが目立った。
講習は全5日間の日程で行われ、終了後には採用について話し合う合同面接会もあった。受講者を受け入れた「矢竹水産」の矢竹義友代表(44)は「真面目にコツコツ働いてくれて仕事にムラがない。このまま働いてくれると助かる」と年配者の雇用に前向きだった。
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2013年11月30日(2064号)4面 (11,046,771byte)
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