2013年12月05日
濃厚な味が楽しめる千種川のモクズガニ
千種川で秋から冬にかけて行われるモクズガニ漁が最盛期を迎えている。今季は「過去にないくらい」とベテラン漁師が話すほどの豊漁という。高級食材として知られる「上海ガニ」と同じ仲間で、内子やカニ味噌の味は濃厚。塩ゆで、味噌汁などがうまい。
同川のカニ漁は例年10月1日が解禁日(一部9月20日)。産卵のため海へ移動する時期にあたる。千種川漁協によると、今季は75人の組合員が許可を得ている。
周世の西川國昭さん(63)は漁師歴40年以上の経験の持ち主で、自宅近くに2張の網を仕掛けて毎日水揚げしている。10月にまとまった雨が降って以降、急に漁獲量が増え、一度に100匹以上が網に入っている日もあるとか。だいたい足を広げて10〜15センチ程度だが、中には25センチほどの大物も交じる。
白米と一緒に炊飯器で炊き上げた「カニ飯」、殻ごと包丁で砕いた身に小麦粉を混ぜた団子をだし汁で煮る「つみれ汁」も美味。西川さん自身も子どものころから大好物で、「こってりした味が特長。これを食べたら、海のカニが物足りなく感じる」と話す。
西川さんは来年2月末までカニ漁を続け、自宅(Tel48・0479)と「周世ふれあい市場」(Tel090・9213・7547)で販売する。1キロ1000円から。数に限りあり。
[ 街ネタ ]
掲載紙面(PDF):
2013年12月7日(2065号)4面 (12,079,121byte)
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