2013年12月09日
三次浅野家の菩提寺で行われた「三次義士祭」=鳳源寺
浅野内匠頭長矩の正室、瑤泉院(阿久利)の遺髪塔がある広島県三次市の鳳源寺で8日、「第29回三次義士祭」があり、陣羽織で扮した義士たちが市中パレードと法要を行った。
備後三次藩は瑤泉院の生まれ故郷。四十七士の一人、菅谷半之丞が身を寄せていた地でもあり、毎年12月第2日曜日に三次ライオンズクラブ(LC)の主催で義士祭を行っている。平成22年、それまで寺の境内だけだった義士行列を拡大。この日も「三次浅野保存会」の協力で総勢約80人が目抜き通りを練り歩いた。
同寺に到着した一行は大石内蔵助役の藤越秀明会長(63)を先頭に義士木像を安置する義士堂へ。初代藩主の浅野長治と瑤泉院、四十七士を偲んで焼香した。パレードに出演した義士たちが一人ずつ名乗りを上げる口上では菅谷半之丞にひときわ大きな拍手が集まった。
今年の実行委員長を務めた三次LC第一副会長の矢野文雄さん(59)は「義士の供養と地域文化の掘り起こしを願って始まった義士祭。来年は30回目なので、盛大に開催したい」。同寺の和田牧生(ぼくしょう)住職(54)は「内匠頭と阿久利姫にちなんで赤穂と三次の婚活イベントを催しては」と両市の新たな交流に前向きだった。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2013年12月14日(2066号)4面 (10,978,162byte)
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